女川町のプライベートキャビン
・敷地:宮城県 女川町
・用途:海岸広場のプライベートキャビン
・コンペティション(審査員長賞受賞)
・業務:設計・デザイン
Private Cabin in Onagawa
・Onagawa, Miyagi, Japan
・Private cabin on the shore square
・Competition(Winner of the Chief Jury Award)
ちいさな丘のあるプライベートキャビン
【みんなの海岸広場に「馴染むプライベート空間」】
女川港に対して圧倒的なパノラマが広がるよう正三角形の形状の小さなキャビンを計画し、そこを基点に、キャビンの周囲にはぐるりと2~3m程度の高さの築山を設けて、敷地内にプライベートな領域を作り出ました。そうすることで、敷地近辺の視線を柔らかく遮りつつも、敷地内の緩い勾配を活かし、キャビン内から見渡せるの遠景の眺望性を確保しました。みんなが利用する海岸広場においてのプライバシーと開放性の両立にあたり、フェンスなどの硬い構築物ではなく、柔らかく、境界もあいまいな印象の築山を設けることで、広場や周辺の風景とも馴染みやすい、ランドスケープと一体となったような外観の建築物を計画しようと考えました。
【ランドスケープを連続的につなぐインターフェースとしての「ちいさな丘」】
キャビンの前には、テラスと三角形の形状をなぞりながら末広がりに展開した緩やかな勾配の「ちいさな丘」を計画しました。そのことで10㎡の私的な小空間が、手前の海岸広場、女川港、半島の山並み、その先の広大な太平洋に至るまでの美しいランドスケープが「借景」のように連続的に緩やかにつながっていくことを意図しました。この「ちいさな丘」は、キャビンの内部に対しては土地のポテンシャルを最大限に引き出したスぺクタクルをもたらし、キャビンも含めた施設全体においては、利用者がここでどんな活動をするのか、無限の想像力を掻き立ててくれる効果をもたらしてくれる存在になると考えています。
【海と山の結節点「女川港の新しいシンボル」として】
海と山の結節点である港の新たなシンボルとして、建築物全体の形状は循環の象徴的な媒体である「水滴」をモチーフとしました。雄大な自然循環の中で、その豊かさと厳しさを誰よりも知り、この土地に暮らし続ける女川町の方々にとって、水が滴ったようなアイコニックな形状がどこか親しげで、愛着を持って接し続けていただけるような施設となることを目指しました。
川崎の集合住宅
・敷地:神奈川県 川崎市
・用途:共同住宅
・新築計画
・業務:コンサルティング
Apartment in Kawasaki
・Kawasaki, Kanagawa, Japan
・Apartment
茨城町の住宅
・敷地:茨城県 茨城町
・用途:個人住宅
・新築計画
・業務:設計・デザイン
House in Ibaraki
・Ibaraki, Japan
・Private house
茨城県・茨城町で農家を営む夫婦とその3人の子供のための住宅です。屋根が縁側のように座れる高さまで伸びてきて、地面に寄り添うように手を差し伸べる。そのことが媒介となって、人と家、家と庭、庭と広い大地、またはそうした中で、これからの未来を生きる子供達の遊び場がつながりはじめる。そんな住宅として今までにないような様相を呈した建築が、広がる農地の中で柔らかく佇んでいます。敷地を訪れた時、周囲にはフラットな地形に美しく豊かな田園風景が広がっている一方で、その広大なスケールのなかで、なかなか拠り所がないような様子で、規格的な工業化住宅がポツポツと立っている光景がどこか寂しく感じられた。そうではなく、ここでは古来の民家が成してきたように、現代の住宅においても、田園風景と溶け合う美しく豊かな関係性が作れないか、そんな住宅を目指しました。
金沢文庫の小さな事務所
・敷地:神奈川県 横浜市
・用途:事務所+シェアスペース
・新築計画
・業務:設計・デザイン
Small office in Kanazawabunko
・Kanazawabunko, Kanagawa, Japan
・Office + Share space
長崎の住宅
・敷地:長崎県 大村市
・用途:個人住宅
・新築計画
・業務:設計・デザイン
House in Nagasaki
・Omura, Nagasaki, Japan
・Private house
SDレヴュー2013のプロジェクトがその後、何度かの計画変更を経て実施化された計画です。ホワイトキューブのヴォリュームがあたかも山肌をまとったかのような外観が特徴的で、テラスや吹き抜けなどの中間領域を含みながらの矩形の諸室を内包しています。人工物が野生を装いつつ、棚田が拡張されたかような有機な形状のヴォリューム感を作り出し、それが媒介となって、都市から移住してくる人と、この雄大な大地とをつなぐようにこの建築が親しげにたたずんでいる、そんな住宅を目指しました。
SDレヴュー2013 入選展
・会場:東京都 渋谷区 代官山ヒルサイドラス
・用途:展覧会への作品出展
・業務:住宅の計画案の模型・パネルを出展
SD Review 2013 Selected Exhibition
・Hillside Terrace Gallery(Shibuya, Tokyo, Japan)
・Private house
長崎県・大村市のなだらかな棚田の中に建つ住宅で、都会のマンションから移住してその土地での生活を望む夫婦とその母親のための住宅の計画を展覧会に出展したものです。広大な大地に対して、ロープの連なりによって作られた大きなタープのような屋根をつくります。それが媒介となって、自然に寄り添った大きなスケールから、人間に寄り添った小さなスケールまで、柔らかく溶け合った空間の抑揚が、とりとめもなく広々としていた環境の中に、自然と身体がつながっていくようなきっかけを作り出しています。広大な自然とそこでの生活を求める人間がお互いに調和を取りながら人間と自然、家と雄大な大地、大きなものと小さなもの、内部と外部、そうした相反するような事柄が渾然一体となったようなランドスケープそのものが家となっている、ここではそういう総体しての住宅をつくり出すことを目指しました。
銀座のオフィス
・敷地:東京都 中央区
・用途:オフィス
・株式会社 博報堂マグネットの
事業所移転に伴うインテリア計画
・業務:コンサルティング・デザイン提案・監修
Office in Ginza
・Ginza, Tokyo, Japan
・Office(Interior)
広告代理店・博報堂マグネットの事業所移転に伴う内装計画です。街並みをつくるかのようにいくつかのやぐらを配置することで、緩やかなパーソナルスペースとパブリックスペース、オフィス家具とビルの間のスケール感、あちら側とこちら側の連なる空間、路地裏的なニッチなスペース、などがテナントビルの均質な空間の中に作り出されます。そうして生まれてきた場所が媒介となり、デスクの領域を超え、コミュニケーションのきっかけとなるようなセカンドスペースがオフィス中に点在している、そんな人と人とをつなぐオフィス空間を目指しました。
金沢文庫のお弁当屋
・敷地:神奈川県 横浜市
・用途:飲食店(宅配弁当)
・空き家を飲食店にリノベーション
・業務:コンサルティング・デザイン提案・監修
Lunch shop in Kanazawabunko
・Kanazawabunko, Kanagawa, Japan
・Delivery lunch shop(Renovation)
その他・コンペティションなど
Other・Competition・etc